今回のテーマはフッ素塗布についてです。
定期的にフッ素塗布を行った結果、全く実施していない方に比べむし歯がほぼ半減したというデータもあり、フッ素塗布には、高いむし歯予防効果があると言えます。
以下にフッ素塗布の効果(役割)を簡単にまとめてみました。
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エナメル質の強化: フッ素は歯の表面にあるエナメル質に作用し、強化します。これにより、酸に対する抵抗力が高まり、虫歯になりにくくなります。
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再石灰化の促進: 歯のエナメル質が酸によって溶け出したとき、フッ素は再石灰化を促進して修復を助けます。再石灰化は初期段階の虫歯を防ぐために非常に重要です。
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虫歯菌の抑制: フッ素は虫歯菌(ミュータンス菌など)の活動を抑え、酸の生成を減少させます。これにより、歯が酸によってダメージを受けるリスクが低くなります。
- 長期的な予防効果: 定期的にフッ素を使用することで、長期的に虫歯予防効果を維持できます。持続的に、フッ化物を使用することで効果が強化・持続することができます。
患者様の中には「フッ素って危険って聞くよ…大丈夫なの?」と心配な方もいるかもしれません。
確かに「フッ素」単体では強い毒性があるものの自然界には単体では存在せず、歯科医院のフッ素塗布や歯磨き粉などに入っているフッ素は、他の成分と結合した無機の化合物「フッ化物」の状態に変化しています。
むし歯予防に使われるのはフッ化物の中でも化学的に安定し、安全性の高い成分です。
なので安心して使用・施術を受けて頂けます。
また、「大人でもフッ素塗布して効果あるの?」という意見もあるかもしれません。
もちろん効果があります。フッ素のむし歯予防効果に、年齢制限はありません。多くの歯磨き粉にフッ素が配合されているように、大人の歯にもフッ素塗布は有効です。
最後に、フッ素塗布の頻度についてです。
フッ素塗布はおおよそ3ヶ月〜半年程度効果が続くと言われていますが、一人一人の生活習慣、食生活、お口の状態などによって持続期間には多少の個人差があると言われています。
フッ素塗布の一定の効果を得るためには、最低でも1年に2回以上、理想としては3ヶ月に1回定期的に行うのがおすすめ。さらに、お家でのフッ素ケアも併用することが望ましいです。
また同時に歯科医院での専門的な歯のクリーニング(PMTC)を受けていただくことで効果が向上することができます。
今回はフッ素塗布についてのお話でした。
当院はなってからの治療ではなく、未然に防ぐ予防歯科を目指しております。
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あらい歯科こども歯科 院長
新井洋平
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